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「猟装品選びの基礎講座」 その2

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このページには全日本狩猟倶楽部発行の月間狩猟雑誌、全猟誌の編集部よりご依頼を受けて作成されたもので、同誌に平成14年9月から11月にかけて掲載された記事の元原稿となったテキストを記載しています。記事、写真など、一切の無断転載を禁止します。

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セーター/アウター・ジャケット・雨具・チャップ帽子・手袋・グラスナイフ・ストーブ・ライターライト・ショベル・ノコギリ光学製品・レーザー製品サイズについて



セーター、奥の深いウールの性能:
安価なフリースの登場でウールセーターはあまり存在感がなくなったように思う。しかし前文でも述べたがウール、特にバージンウールの持っている雪や雨に対する高い撥水製、蒸れたときの通気性、濡れてしまった場合でも失われない保温性などは大変優秀で、自然だ。これに替わるものはいまだに無い。最新のハイテク繊維とていまだ遠く及ばずなのだ。

   
ニュージーランド製のオイルドセーター。天然ラノリンを含む未脱脂ウールを使用。少々の雪や雨なら全く平気だ。


当方でも扱っているニュージーランド製のオイルドセーターというのがある。通常、羊から刈り取られたウールは一度「脱脂」され、染色や編み、組み立てという手順をとる。脱脂をしないと染色も編みも出来ないからだ。この脱脂の時点で本来ウールが持っている強烈な防水性が失われる。通常のウールが持っている撥水性はその毛先で物理的にはじかれているものだ。ニュージーランド製のオイルドウールはこの一度脱脂した脂を製品の段階でウール繊維の奥深く戻してやる。これでウール本来の性能を100%持ったものになる。

実物をみてみると他の物よりすこし充実した感じがあり、ほのかにそれらしい匂いもする。これは昔、北欧ノルウェーの漁師たちが注文して作らせたもので、彼らはこのセーターだけで北極圏での漁をする。もちろん大いに濡れ、強風も吹く。それでも温かく平気なのだ。スコットランドにせよ、イングランドにせよ、北極海で漁をする地域には昔から優れたセーターが存在する。そのアイデアをウールの王国ニュージーランドのウールで作り上げたのだから、高性能に疑いはない。これはハンターにも大いにお奨めできる。ウールセーターはまだまだ侮れない。



アウタージャケット:
最も外側に着るものをアウターと呼ぶ。これを正しく選択するのはけっこうむずかしい。つまり雨が降りそうなら防水のものを、間違いなく寒いなら保温性のあるものをとなるのだが、これが外れると寒かったり、暑すぎたり、脱ぐと邪魔でかさばり、ただの荷物になってしまう。


ハンタージャケットはいろいろなモデルが市場に出ているが、まずは安全色が一定面積以上確保されていることが必要だ。特に上半分、背中の部分にも必要だ。個人の使い勝手によりポケットや弾差し、ゲームポケットなどを選べばいいが、問題はこの種のジャケットに保温性や防水性を求めるかどうかだ。地域により大きな差があるので一概には言えないが、暑すぎるのは寒いのと同じくらい辛いということ、ポケットに機能性を持たせている分、脱いでしまうとそれらが使えず不便で、荷物として考えるとこれほど邪魔になるものはないということだ。特に表面が耐久性やオレンジの発色性を求める為、ナイロン系の素材が使われている場合が多く、汗をかくと蒸れやすい。


      
左・中:コロンビアスポーツ製のハンティングジャケット。細部まで凝ったアイデアで、感心させられる。
右:レミントン製アップランドジャケット。贅沢な素材をふんだんに使用した逸品。


カモ猟などの動きのあまり無い猟には重装備の完全防水、防寒性抜群のものがある。これはゴアテックスのアウターとダウン系のインナーのセットになっており、合せると北極にでも行けそうだが、それぞれ単独でも着用できるようになっている。ゴアテックスを使ったアウターはレインウエアーとして秀逸で、インナーも軽くて使い勝手もいい。また一体物の中綿入パーカは程よい防寒性と高い撥水性があり、保温性は下着やセーターで調整できるので、北海道意外ならこれでいいだろう。

レインウエアー、雨具は確かな防水性があることはもちろんだが、できれば小さめに収納できればいい。軽いほうがいいのだが、どうしても弱く薄い素材になってしまうため、猟の場合にはある程度信頼のおけるしっかりしたものがいいだろう。この点でもハイキング用とは条件が違ってくる。サイズも少し大きめのほうが脱ぎ着が楽だ。素材はやはりゴアテックスがいいだろう。価格的にもかなり下がってきているし、何よりも防水性に大きな信頼がある。それは素材だけの問題でなく、デザインや構造、細部の仕上げにいたるまで見事に徹底されている。ゴアテックスのタグが付いているという事は、それらの試験をすべて合格しているという証でもあるのだ。


      
左:ゴアテックスを使用した完全防水、しかも蒸れにくい透湿姓を持つパーフェクトレイン
右:リアルなカモ柄を持ち、耐久性の高いゴム引き雨具。通気用ベントが設けられ蒸れにくい 


チャップ、朝露は雨よりも強敵である。何しろただ濡れるだけでなく、濡れた草や枝でパンツやジャケットを擦りながら進むのだ。濡れている物との直接接触、通常の雨具にはそういうことは想定されていない。高い防水性だけでなく、耐久性も求められる。ハンターのために考えられたものを選ぶべきものの筆頭であるといえる。劣化した防水性はスプレーなどを使えば復活できる。できれば吹き付け後に低温でアイロンをかけると繊維の中まで浸透し、さらに効果があがる。またゴアテックスなどには防水性だけでなく、ゴアテックスの持つ透湿性を損なわない防水スプレーも販売されている。

     
左:ゴアテックスを使用した完全防水タイプ。加えて前面がナイロンで補強されている。
右:軽量で、ポケットにも収納できるタイプ。主に引き裂け、擦り切れ、汚れに対応する。

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その他の小物、帽子:
人の熱のほとんどが首と頭部から発散される。寒いときウールのキャップを被ると思ったより暖かく感じるのもそのためだろう。逆に暑いときにはメッシュ素材などで、放熱してやるといい。安全オレンジで安全をするのに頭部ほど効果のある部分は無い。カモフラージュキャップを裏返すと安全オレンジと言う物もある。雨、雪の場合は野球帽タイプのツバのあるものなら顔が濡れず、フードを被った場合でも視界を確保しやすい。音による方向性の確保の為にフードを被りたくない場合には360度ツバのついたハットタイプがいい。雪や雨の首筋からの侵入を防ぐことができる。ウールキャップやクラッシュキャップ(畳んで仕舞える)タイプは不要なときにポケットに突っ込んでおけるので便利だ。

手袋:
引き金の感覚を得るために千差万別のリクエストがあるのが手袋だ。人気があるのはフェルトウールで出来たモデルで、適度な保温性があり、濡れてしまったら絞って使用すれば不快ではない。ウールは濡れてもその保温性のほとんどを失わない優れた性能を持っている。引金を引く人差し指の部分は薄く作られているが、中には指先を切って使っている人もいる。犬の世話や作業に使うなら鹿や牛革製の物がいい。手の皮膚を保護するという意味で堅いものや重いものでも持ちやすくなる。刃物による怪我から守るにはケブラーを使用したものやステンレス繊維製のものもある。

グラス:
眼球を有害光線や物理的インパクトから保護するのがグラスだ。射撃の場合には多くの方が着用している。カラッと晴れた日ばかりでない日本の猟期にはイエロー(黄色)やバーミリオン(朱色)などが向いており、曇天時にも輪郭を立ち上げ、距離感を補足調整すると言われている。また青空の日にはブルーブロックと言われるもので、背景が眩しい青空の場合にスモークが適度に光を減少し、眼部の保護にもなる。まったくの透明、クリアーというのもある。それでも有害光線は100%カットしている。これらのレンズをすべて取り替えて使用できるセットもある。日本人は度付の眼鏡をしている方が多いので、メガネのレンズの上からはさむクリップオンタイプ(フリップアップとも言う)も人気がある。

並んで移動している場合など、前を行く人が押した枝が激しく跳ね返ってきたり、小石が上から落ちてくることもある。眼は表面に出ている人の部分で最も弱い。回復に時間もかかる。一撃で大男であろうがなんであろうが動けなくなる。グラスひとつで受けるインパクトは大きく減らせる。眼部は保護すべき第一優先部位なのだ。

ナイフ:
大物の解体、トドメに使用しない限り、通常携行するには刃長10cmほどの折りたたみナイフがいいだろう。シースナイフは転倒時などに自身を怪我する場合がある。折り畳みナイフは刃の部分が収納されているので、その点安心だ。銃の機関部やチョークの調整用工具を併せ持つモデルもあるが、スイスアーミーモデルを持っている方が多い。このモデルを選ぶとき、肝心なのは本当に必要な機能だけを最小限選ぶことだ。のこぎりやペンチ付など、多種多様なものがあるが、重くなるだけでまず使わない。スイスアーミーは刃鋼が軟らかく、刃物としては標準クラス程度だが、工具の付いたナイフとしてはこれ以上のものはまずない。だから別に10センチ前後の刃を持つしっかりした折りたたみナイフを持った上で、必要ならスイスアーミーの薄いモデルがいいだろう。個人的にはハサミとマイナスドライバーを兼ねた缶切は重宝すると思っている。

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他にこんな小物があれば便利、という小物をいくつか紹介してみる。

ストーブ:
まずは小さなストーブ、デュアルヒートだ。ヨーグルトくらいの大きさの缶に入った非アルコール系燃料で、2時間も燃焼する上、転倒しても延焼せず、揮発性が無いので長期保存も可能、しかも安価だ。安全性に関しては消防庁の非危険物認定を受けているエリートで、パックにひとつ入れておくと休憩のときに点火し、手を暖めたり、五徳でお湯を沸かすこともできる。フタすればすぐに消火でき、準備も後始末も楽だ。火力もなかなかのもので、何よりも火があることで安らぎ、疲れをリセットできる。これで缶詰を暖めて握り飯と食べ、食後にコーヒーでも飲めれば戦意大復活である。

ライター:
点火するライターはイムコのオイルライターをお奨めする。強風、低温、低気圧、濡れなどに対して最も優れた点火能力を持つオイルライターに、さらに防風性機能を高めたもので、安価ながらその原子的な構造は壊れにくく、信頼性抜群だ。私は喫煙者ではないが、必ずこれをもって山に入る。

ライト:
11月は思っていたよりも早く日が暮れてしまう。この時期、特に役に立つのが小型のヘッドライトだ。今は小型の白色LEDの登場で、この業界は点灯時間も価格も大変革時期にある。LEDは電球に比べて発熱がほとんど無いので消費電力が少なく、球切れも無いといっていいほどになっている。そのため小さな電池で十分なので結果として小さく軽くなった。3千円そこそこで240時間連続点灯可能なモデルもある。直視すると眼が眩むほどの明るさだが遠距離を照らすのにはいまだ電球に優位性がある。その両方を切り替えることができるモデルもある。ヘッドライトをすると両手が空き、目で見て影が生じないので本当に便利だ。忘れ物も減らせる。

車に携帯するライトでもっと強烈な光を発するものがある。その名もマックスミリオンと呼ばれ、自動車のシガーライターから電源を取り、ヘッドライトの約25倍、16Km先まで到達可能な100万キャンドルパワーと言う猛烈な光を発する。犬が迷子になった場合や山中でも車のトラブル、車のライトではカバーしきれない部分をスポットで照らすことが出来、その割にバッテリー消費が少なく出来ている。グループに一台あればイザというときありがたい。

リチウム電池を使用した高輝度を誇るライトも便利だ。以前は電池を何本も連ねた警棒のような大きさのライトが重宝されたが、今は同様の性能をたった13センチ、160gほどのサイズで得られる。驚くほど明るく、とても直視できない。遠距離を照らす能力も抜群である。アルミ合金とラバー(ゴム)を組み合わせた本体は丈夫で信頼性があり、手に持っても滑りにくく優秀だ。ただ連続点灯時間は1時間ほどである。前出のLEDを使用した長寿命タイプとあわせて持つのがいいだろう。明るすぎる光は同時にきつい影を作り、また目に残像を残すデメリットもある。


ショベル・ノコギリ:
同じように車に積んでおきたいものには信頼できる折りたたみショベルやノコギリある。「信頼できる」とわざわ書いたのは、この種の商品には安価なものが多く出回っており、必要なときにまったく役に立たないことが多いからだ。イザというとき役に立たなければ意味が無い。携帯するならいいものを、である。

ショベルはスタックから脱出するときや、雪を掻き分けるのに便利で、有ると無いでは大きく違う。細い枝なら叩き折ることもできる。角度をつけてクワのようにして使う方法もある。とにかく耐久性のあるものを選ぼう。

国土が台風の通過地点にあることに加え、手入れされていない植林地が多い為、山道に入ってみたら杉の倒木などで進めない場合がある。その際は立ち木伐採用のノコギリがあれば何とかなる。ワイヤーソウというのもあるが、実際にやってみるとノコギリの10倍は疲れる。何よりも指が痛くなりすぐにギブアップしてしまう。小さくてもしっかりしたノコギリを選んだほうがいい。また倒木はどう重心がかかっているかを見極める必要がある。場合によっては下から切った方がいい場合もある。下手をすると抜き差しならなくなるのでご注意を。

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光学製品:
光学製品をいくつか紹介しよう。まず双眼鏡。メーカーはいくつかの場面を想定して作っており、選択を間違うと効果半減となりかねない。まず高性能ながら大きくて重いものは、主に海洋上の使用を想定されており、山に携行するには向かない。距離測定をできるものがあるので我慢して持っていく方もあるが、今までの三角測量による測定は山中ではあまり役に立たない。あれは灯台やマストの高さなど、ひとつ確定しているものがないと使えない。山の中にそんなものはない。

小さくて軽くて、今流行の焦点フリー(すべての地点に焦点があっている)のものは行楽や美術館鑑賞、その他登山や山登りなどに向いている。これも使用可能だが、もしあなたが向こう側の尾根の一部分を集中してみたいなら、オートフォーカスのモデルは性能不足だ。ある一点だけを集中してみる場合にはやはり手動焦点のものがその画像の鮮明さでは上回る。広い範囲を捜索したい場合でも、それほど距離の違いのある部分を一度に見ることは稀だろう。

倍率的には7〜8倍程度が最も使いやすい。またこのレンジの商品が製品として最も出来が良く、工学的にも効率がいい。それ以上大きな倍率を持つものも同程度の価格で販売されているが、手ぶれや明るさの低下などで効率が悪くなるのでお奨めしない。レンズ口径は大きいほど明るいが、そのあたりは大きさ、重さとの兼ね合いになる。25〜35mmが適当ではないだろうか。レンズ表面にコーティングを施した有害光線を減少してくれるものは長時間使用する場合や晴天時に効果がある。


レーザー製品:
ライフルによる狩猟をされる方に便利なハイテクデバイスを紹介しよう。レーザー光線を使用した距離測定装置だ。±1m以内の誤差で何百メートルという対象物までの距離を一瞬で測定する。7倍前後の倍率を持つ単眼鏡で覗き込んで焦点を合せ、ボタンを押すだけ。不可視レーザーを発射し跳ね返ってくるまでの時間を測定して距離を計算、表示する。携帯電話二個分ほどの大きさで携行性は高い。距離決めの参考になるだろう。

数年程前から大変な人気になっているのは可視レーザーによる補足光学照準器、レーザービームだ。これはずっと以前から実際に使用しておられた和歌山のイノシシ猟のグループに方から教えていただいたものだが、いまや多くのお客様が使われている。これで大きなイノシシをしとめた九州の方から喜びのお電話を頂いた。

散弾くらいの部品を銃身等に固定、照準を合せて使用する。有効照射距離は700mを越すが、真昼間の日向や雪の上に照射しても、光は到達しているが人の目には区別がつかない。光は障害物が無ければひたすらまっすぐ、どこまでも到達する。あとは人の目に見えるかどうかだ。200m前後を想定して使用している方も実際におられるが、ほとんどの場合実用距離は60m以内、30〜40mという方が多い。暗い木立や夕刻などには強烈な赤色が直線で飛んでいくのが分かる。正確に光軸が調整されていれば、命中率は大幅にアップする。たとえ腰だめで撃っても光が当たっている部分には必ず当たる。この4年間で実用レベルの大きな実績が出てきている。


以前この種の商品はモデルガン用に用意された玩具が多く、性能的に貧弱で、光軸を合せてもすぐにずれたり、破損、すぐに電池が切れるものが多かった。


年々ゲームの数も地域も、そしてチャンスも減少する中で、楽しむ為の道具のひとつとして、また実際に猟果を上げる道具として光学照準器のユーザーが増えている。レーザーを扱う為、取り扱いに注意を要する他、目的以外の使用は禁止されているが、銃を扱うものにとっては苦にならない。

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販で注文する、これからのスタイル:
日本の狩猟人口は年々高齢化し、しかも決して増加傾向ではない。それらを対象にした産業も縮小傾向にあるのは否めない事実で、さびしい限りだ。何かほしいものがあってもなかなか手に入らない、価格が高いと言うのがほとんどの方が抱いている感想だろう。本格的な、「いい物」を在庫として持っている小売店は今や少なくなってきている。そこで通信販売のすすめ、である。

多種多様な要望に出来るだけ答えるべく、あらゆる衣料品からブーツ、ナイフ、小物、果ては靴ヒモまでを揃えており、しかも電話一本で注文、自宅へ届けてくれる。大いに利用して頂きたい。しかしココでは単に通販のすすめではなく、うまく利用するためのノウハウを紹介したい。離れたところから、いわば特殊な商品を注文するのであるから、出来るだけトラブルを無くし、気持ちよく利用するために参考にしていただきたい。

問題になるのはサイズ:
衣料品の場合、通販だけに限らないが自分が思っているサイズのものを購入する為には、少し工夫が必要だ。簡単にいうと輸入品、特に米国製の場合は同じサイズ表示の物でも大きめに出来ている為、日本サイズのLがほしい場合は、米国サイズのMを注文することになる。一度米国サイズのMがうまく合えば、同じサイズの下着、ジャケットを購入してまず大丈夫だ。

日本のS・M・L表示には決まった数値が決められておらず、メーカーによってまちまちだ。また最近は平均体格が大きくなっているせいで、以前より大きくなってきている。そこでより正確を期するため、自分の体格を計測してメモしておこう。裸体で測ったサイズか、自分のお気に入りのシャツなどの寸法を測って伝えても良い。

たとえば上着を購入する場合、着丈、胸囲、袖丈、など、目安にする部分はいくつかあるが、既製品を購入する以上、通販に限らず、規制サイズのどれを選ぶかということになる。先出のすべての部分が全て思い通りの商品はまず無い。ならばどの部分のサイズを最も優先するかを決めておこう。着丈は少々我慢するが、胸周の窮屈なのはいやだとか、袖が長いのは何とかするが、着丈が長いのは我慢できないとかである。

たとえばこのシャツのこの色で、胸囲が何センチのものがほしいと伝えると、その寸法に最も近い、大きいほうの商品を送ることになる。

パンツ(ズボン)などはウエストサイズが表示されているので、いつもはいているパンツの表示か実寸を計測してみよう。その際、ジーンズタイプの股上の浅い物なのか、スラックスタイプの股上の深いタイプなのか、区別する必要がある。購入予定の商品と同じタイプの物のウエストを参考にする。

下着や靴下などは交換や返品できない。また、一度開けるとパッケージが再度利用できない物も交換できない場合が多いので、購入時に注意したい。下着でもすぐに裸体に試着せず、一度服の上から軽く合せてみて、大まかに適合するかどうかを判断したい。開封しただけなら交換可能という場合もある。いずれにしても一度頭や足を通すと交換できないと思っていい。

ブーツなどのはき具合の良し悪しは足を入れている本人しかわからない。少しでも痛いと思ったら面倒でも交換しよう。問題はどの部分が不都合で交換するのかを明確に伝えることだ。ただ痛いだけでは縦が小さいのか、甲がきついのか、幅がきついのか、それらが交換することによって解消するのかどうかも判断つかない。場合によってはその商品をあきらめる場合も出てくるため、必ず交換、返品を気持ちよく受け付けているかどうかを確認してから注文することだ。

電話で注文する場合、猟期前の時期は大変込み合い、落ち着いて商品やサイズの説明を受けられない場合もある。年に一度の時期だから残念ながら仕方が無い。そこで早めに問い合わせなり、注文するのが得策だ。ハンターの為の商品は需要が少なく、短期間の特殊な物が多いため、常に商品は品薄の状態である。あっという間に売り切れる物もある。どうしても手に入れたい物は、早め早めが何よりの入手法だ。

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次期商品を決めるのはあなた:
この原稿に書いたことの多くはお客様から教えていただき、学んだことだ。また通販部門で扱っている商品の7割以上はお客様からのリクエストにより加えた商品である。問い合わせや注文時などに、他にこういったものは無いのか、こんな物があればほしいなど、常にお客様からリクエストやご要望を頂き、商品が増えていった。中には無理難題の夢のような商品もあったが、一部には実現したといって良いほど、近い商品を売り出したこともある。多種多様な気候と条件のもと、いろんなリクエストがきっとあるはずだ。

また先日返品商品に対する返金が遅いとお叱りを受けた。経理処理上致し方ないことでは有ったが、そのご指摘以来、大幅に短縮するようにシステムを変更した。これら全てユーザーからのご指摘、または無理難題の提言のおかげなのである。ない物をリクエストすること、それは無理難題ではなく貴重な情報伝達でといえる。実現できるかどうかはさておき、それがユーザーよりの商品を集める大きな根拠となっている。うまく利用して、いい物を手に入れていただきたい。

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